ひとりごと

ここからは院長の独り言です。
普段、思っていること・考えていることですので、軽く受け流して下さい。
あくまで独断です。

家庭用血圧計について
上腕に巻くタイプがおすすめです
手首や指のタイプは誤差が大きいような気がします。実際測り比べてみると20〜30程度も高く出るもの
も珍しくありません。血圧計を購入・測定後大幅に高く出たために不安が増強し、さらに血圧上昇を招いた
ケースもありました。


高価なものは必要ありません。
高価なものが正確で安価なものが不正確ということではありません。
高価なものは多機能となっており使いこなせれば有用かもしれません。しかし、安価なもののシンプルな
操作・使い勝手の良さは一番のメリットでしょう。
当クリニックでは血圧手帳をお渡ししています。高価な機種のメモリー機能より目で見て直感的に血圧の
変化がわかります。


加圧設定スイッチについて
最近の血圧計では付いているものはほとんど見かけません。
普段より血圧が高いと(労作後・緊張時など)再加圧が起こります。ブーンというモーターの音で血圧が
高いのでは? という不安が起こり血圧がさらに高くなる。さらに、もう一度再加圧という繰り返しによ
り悪循環、救急車を呼んだ人も・・・
加圧設定出来るものをお持ちで、気にしやすいタイプの方は設定スイッチを余裕を持って高目に設定、
これで再加圧時の不安による血圧上昇は少なくなるでしょう。


メーカーについて
すべてのメーカーについて試したわけではありません。相談されたときにはオムロン・ナショナル・テルモ
等をおすすめしています。私は買われた方がおられると、診察時にご持参頂き水銀の血圧計と2〜3回ずつ
測り比べてみます。機械ものですから水銀とほぼ同じとか、10mmHg位高めとか癖があります。それを
知っておいて頂かないと、普段の診察時の血圧と比較が出来ません。経験上ですがオムロン・ナショナル
は扱っている店舗も多く、上腕のタイプなら測定値も安定していると思います。


血圧は測るたびに変動する。
これが最も大切なことです。極端にいえば、脈拍が1分間80回なら、血圧は全部違うことも有ります。
1回の血圧で高い・低いと喜んだり、心配する必要は有りません。
血圧を測る目的はより良いコントロールのためのデータを収集しているのに過ぎません。主治医と相談し
今後の治療にいかに役立てるかが最も重要です。
一般的な症状や経過を中心に説明を行っております。 病気については個人差が大きいため自己判断でなく、医師の指導を受けて下さい。